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3,4年前のものなので、一部内容が陳腐化しております

SEVENTH SKY 一問一答

SeventhSky一問一答は、SeevnthSky専用掲示板に書き込まれた
SSの世界観に対する 質問と、 それに対する管理人の回答を、
まとめたものです。

スピード重視で書いているため、誤字脱字がかなり含まれます。
掲示板やメールでそれとなく、ご指摘頂ければ幸いです。

■関連
SeventhSky専用掲示板
SeventhSky+
SeventhSkyβ
SeventhSky PD考案委員会
(有志の方が運営してくださっているファンサイト)


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■ここのコンテンツの2次創作

>5、このサイトのコンテンツ、SeventhSkyや星追と言った
> FLASHの二次創作についてはどうなっているのでしょうか?
>現在ほとんどのゲームに存在しない、ないしは公表されていない
> ストーリーなどを各自の中で想像してそれにあわせて
> ストーリーを作る、ということは許されているのでしょうか?
> それとも許可が必要なのでしょうか?


TANAKA U作品の二次創作で遊んで頂けるなら、
うれしい事です。
創作自体はご自由にどうぞ。
個人的な創作を禁止する権利は、TANAKA Uにないです。

ただし、そのストーリをインターネットなどで「公開」する場合は、
原作の簡単な紹介(リンク)と、
原作を元にしたオリジナル作品である事だけ、
必ず付記してください。

連絡して頂けると、TANAAK Uがよろこびます。


■宇宙進出はどの程度?new!!

太陽系圏内の開発はかなり進んでいます。

月には恒星間航行船製造のためのコロニーがあり、
鉱石採掘や製造関係者、さらに観光客も含めると、
10万人程が月で生活しています。

宇宙開発の規模は、年々大きくなっていますので、
今後もこの数は増え続けるものと、思われます。

月以外の開発では、火星への試験的移住が
始まっています。

数年のうちに、大規模な開発艦隊が送られ、
本格的な火星開発が開始される予定です。

また、恒星間航行の技術も発達しており、
人間は冥王星の周辺まで到達しています。



■月new!!

この世界の月は、
極めて強力に要塞化されています。

いや、別に地球から独立したいから、とかではなく
隕石の迎撃のためです。

月は大気を持たず、隕石による被害を軽減できません。

よって、月面都市を隕石から守るために、
大小多数の砲塔と、
パシフィクス達が隕石の迎撃を担っています。

ちなみに、地球からの月旅行
( 2泊3日 宇宙遊泳、月面トラッキング含む)の料金は
お一人50万円程度です。だいぶ安くなってます。

月旅行には国の方針で大幅な学割がききます。、
このため、月は修学旅行先として、絶大な人気を誇ります。



■パシフィクス部隊の分類new!!

空軍所属のパシフィクス部隊なら、
現代の航空機の編成と、基本的に変わりません。


・編隊: パシフィクス 2機

・小隊: パシフィクス 4機 (ないし3機)

・中隊: パシフィクス 12機 (ないし9機)
パシフィクス運用艦一隻

・大隊: パシフィクス 36機 (ないし27機)
パシフィクス運用艦x3隻 又は支援戦闘母艦1隻



小隊編成は基本4機ですが、

・予算が不足から、4機組みに出来ない場合。

・個々のパシフィクスの戦闘能力が高く、
3機編成でも、小隊に等しい戦闘能力が認められる場合。

この二つの場合に、4機でなく、
3機編成で1小隊とする場合があります。

しかし、パシフィクスの性能には、
非常に大きなバラつきがあります。

このため、この分類を見直す動きは強く、
独自の分類で運用している部隊も多いです。



■パシフィクスはどうやって喋るかnew!!

声帯を震わせて、発生します。

場所は喉ではなく、喉より上のほうになります。
発声帯を別の所につけて訓練すれば、
手でしゃべったりもできますよ。

また、 人間のように、唇の形を変える必要はありません。
彼らの声帯は、より正しい意味でのスピーカーに近いです。



■人間と何が違う?new!!

>パシフィクスと人間の、種として違うところは何か。
> (体温の有無、息をするか、涙を流すか、
> 汗を流すか、etc etc etc...)

体温は普通人間と同じ程度の、37度です。

しかし。

発生する熱を、体内に押さえ込んで外気温と同じにする。
なども、訓練しだいで実現できます。

また、その能力を全力で発揮するとき、
つまり戦闘時では、体温は急激に上昇し数百度を超えます。

このため戦闘直後のパシフィクスに近付くのは、
単純に危険です!

このため、パシフィクス運用艦や基地には、
冷却室が 設置されています。

息はしません。

機能維持のために酸素は必要としません。
このため、宇宙でも活動できます。

真空にさらされても平気です。
圧力にも強く、深海にぶち込んでも余裕です。
泳げるかどうかは、別問題ですが。

涙は流しません。

そういう機能がないためです。
どうしても、泣かしたければ手術が必要です。

汗はかきます。

前述の通り、パシフィクスは戦闘中に
かなり加熱します。

加熱はパシフィクスの機能を制限しますし、
限界を超えて蓄熱すれば、ぶっ倒れる可能性があります。
このため、放熱手段が必要です。

パシフィクスの「汗」は揮発性の冷却液で
(って、意味的には人間と同じですね)
水に比べると、蒸発の温度が極めて高い物質です。
このため、パシフィクスから多くの熱を奪ってくれます。



■パシフィクスの数え方new!!

一体、二体が普通です。

ただし、フレームを着ていると「機」で数えられます。
このため戦場に置いては、「左舷にラピス2機!」とか
そういう呼び方をされます。



■この世界の速度の単位new!!

相変わらず「ノット法」と「km法」が混在しています。

お国によっても違うので、一概には言えません。



■どこまでドールで、どっからラム?new!!

>ラムフレームは、ドールの大きさでも
>人型でなければラムなのか。


グレーラインです。

ドールの条件は
・人型である
・比較的小型である

ラムの条件は
・非人型である
・大型である

「人間に鎧を着せた感じ」を逸脱したタイプが、
ラムフレームとされます。

「戦闘機に人間がついてる感じ」はラムですね。
えぇ。

下半身がイルカのような単翼型や、
腕が翼のような奇形タイプでも、 それなりに人型で小型なら、
ドールフレームと呼ばれます。



■ドレスは脱げる?new!!

>バックドレスは脱ぐ事ができるのか。
> (フレームの離脱と同様に)


基本的にパックドレスは、性能が低いフレームといえます。
そのため、性質はフレームに準じます。

着るのも脱ぐのも、フレームより簡単に行えます。
強化性能も低いですが、
その分低コストで、簡便に扱えるのです。

このため、予算に苦しむ部隊や、民間レベルでは、
フレームの代用品として、パックドレスを利用しています。



■パラサイトって?

パラサイトは、戦闘時にフレームから切り離されて、
独自に戦闘行動を行う機構、武装を指します。

パラサイトは、フレームと似通った性質を持っており、
パシフィクスからエネルギーを供給される事で、
その構造を維持し、戦闘行動を行います。

よって、宿主であり、エネルギーを「吸われる」パシフィクスに、
相応の負荷を掛けます。

逆にパラサイト自身、パシフィクスから長く離されると、
枯れてその機能を失ってしまいます。

このあたりがパラサイト(寄生)と呼ばれる所以です。



■パラサイトの制御

>パラサイトなどの自律兵器について
>これらはどういった装置で自律起動しているのでしょうか。
>またこれらの誘導を阻害、或いはパラサイトそのものを
>無力化することが可能な装置などは存在しますか?

パラサイトの制御方法には複数のタイプが存在します。
これを一種、もしくは複数組み合わせて運用します。

・センター
パシフィックが全パラサイトを直接制御します。

性能は制御者のスキルに100%依存するとともに、
本体への負荷は最大となります。

  条件さえ揃えば、最高の性能を発揮できる制御方式です。  

・エイリアス
パシフィックの思考をパラサイトにコピーします。

完全な自律型として稼動しますが、
本体のスクリプティング能力と、 思考設計が必要です。

  また、パラサイト自体の価格が、
他制御方式に比較して高コストです。

・ロム
パラサイトに元々搭載されているアルゴリズムに従って、
戦闘行動を行います。

装備者のスキルの影響をまったく受けないのが、
メリットであり、デメリットでもあります。

  搭載されているアルゴリズムは基本的に別売で、
性能によって、かなりの価格差があります。

ロム方式の場合、制御を妨害する事は困難です。
直接、叩き落した方が良いでしょう。

センター、エイリアス方式の場合は、
制御の妨害や、乗っ取りを仕掛ける事が可能です。

しかし、妨害が可能だという事は、
当然、その対策も十二分に施されています。



■フレームの独自分類

>フレームは、「ドール」「ラム」「イェーガー」の3種以外にある、
>もしくは、あったとしても非公式、なのでしょうか?

あくまでこの呼称は、機能と外観による分類です。
通例に近いものがあって、「これ以外の呼称は禁止」
という縛りはありません。

ですから、メーカーや製作者の思惑で、
新たな分類をつけて、販売を行う事は無問題です。

そして、実際に各社より、様々な分類が提唱されています。
(例:1m以下の小型フレーム「クォーター・フレーム」)

現実でも、ある銃器メーカーが、P90というサブマシンガンに、
「PDW(Personal Defence Weapon:個人用防衛武器)」という、
新しい分類をつけて、販売を行った実例もあります。

しかし、その独自呼称が受け入れられるかは、
大いに別問題。

結局、このP90は普通のサブマシンガンとして扱われています。

独自提唱は自由ですが、一般に通用するかは、
別の話です。



■パシフィクスはお買い得?

>パシフィックスってジェット機より安いな〜

現代で、それなりの性能を持つジェット戦闘機なら、
まず、数十億円は下りません。

高性能な戦闘機であれば100億を超える事もありますし、
大型戦闘艦なら1000億以上。
比較的低額な戦車でも1〜7億程度します。

ここで「最低1億」というパシフィクスは、
結構お買い得に感じるかもしれません。

しかし、「戦闘用パシフィクス」の怖いところは、
本体原価以上に、
「教育訓練」「フレーム購入」「フレーム維持」「メンテナンス」に、
莫大なコストが必要なところです。

パシフィクス購入費自体より、以後の運用費の方が
遥かに高くつきます。



■パシフィクス同士の喧嘩?

>パシフィクス同士(仲間同士)で、
>喧嘩とかはしますか(どちらもかなり感情豊か

できるかも。

しかし、意見の対立で険悪なムードを漂わす程度か、
フレームを引っつかみ合って、蹴りをくれるような惨事になるかは、
なんとも言えません。

基本的にパシフィクスは、他者を傷つける行為に苦痛を感じるので、
後者はかなり難易度が高いでしょう。

実際のところ。
パシフィクスが世界に姿をあらわして、まだ十数年です。

このため、パシフィクスがどういう可能性を秘めているか、
あんまり知られていません。



■フレームの種類は何種類?

>フレームは全てで何種類あるのでしょうか

たくさんです。
そして、今日もその数は増え続けています。

なにせ戦時中です。

各国、及び全てのフレームメーカーが、
より高性能で、コストパーフォーマンスに優れたフレームを求め、
日夜研究開発を行い、その販売に鎬を削っています。

このため、日々フレームの種類は
増え続ける一方です。

もちろん、新型が入れば旧型が消えていきますから、
現行機種の数は、それなりに一定です。

しかし。

確かに新型は次々リリースされますが、
フレームの特徴に「長く着れば着るほど、性能が向上する」
というものがあります。

このため、あまり頻繁なフレーム変更は好まれません。
とういか、むしろ問題。下手をすれば逆効果です。

このため、既存フレームの改良や、
機能追加等も頻繁に行われています。

※ゲームにはそんなに大量に出せませんが(汗



■パシフィクスの疲弊と、逃げ足

>人間と同じようにパシフィクスも耐久が10ぐらいになると、
> 弱ったり、動くのが遅くなったりするのでしょうか?


そうです。

疲れれば、動きにキレが無くなって来ますし、
最終的には戦力として、期待できなくなります。

まともに被弾すれば、劇的に性能が低下します。

あなたの右腕(指三本くらいでも良いです)が、
吹っ飛ばされた事を、想像してください。

戦えますか?

というか、腕がないと、そもそも銃が持てません。。
指一本ないだけでも、銃は撃てず、剣も振れません。
第一、激痛でそれどころでないでしょう。

このまま戦っても、100%死にます。
あなたにすべき事は、動けるうちに後方へ下がるか、
衛生兵を呼ぶ事です。

逆に。
重症のけが人に喧嘩で勝つ事を考えてください。
相当実力差がなければ、まず勝てるでしょう。

そして、パシフィクスも基本的には同じです。

半端な状態で戦場に立っても、
それは唯の的です。

ですから、パシフィクスはある程度ダメージを受けると、
盛大に煙幕を張って、さっさと母艦(基地)に引き揚げます。

撃墜されるまで、戦闘を継続する。
それは相当な異常事態、もしくは危機的状況です。

なんにせよ、「逃げ足が速い事」も、
この 戦場では重要な事です。

※ゲームとしてこれを実装するかは、難しいところです。



■実力と、落ちこぼれ

>パシフィクスのなかにも実力差、
>つまり「エリート」や「落ちこぼれ」のような存在が
> あるのでしょうか?(フレームの良し悪しは考えない)

ありますし、います。

むしろ能力差はかなり顕著です。
パシフィクスの能力評価としては大雑把に

・メンタル(ストレス耐性、安定度)
・肉体能力(力、体の頑丈さ、体格)
・思考能力(頭の回転の速さ、誘導、制御能力も含む)
・特性(フレーム融合適正をはじめ、様々)

が存在します。
メンタル面が弱かったり、フレーム適正が低いと、
戦闘用パシフィクスとしては不適合です。

しかし、他の能力によっては活躍できる可能性もありますし、
パシフィクスの活躍の場は、戦場だけではないです。

戦闘向け能力が低い=落ちこぼれ
というわけでは、基本的にありません。

もしかしたら、料理の天才。
そういう能力を持っているかも、しれません。



■例外的な行動

>パシフィクスには例外がいると聞きましたが・・・
>それはどうやら人間が自殺するのと同じ類なのではないかと
>他の人の発言を見て分かりました、と、言うことは、
>要するに狂っちゃった奴って事ですか?
>もしくは、ただ、人に従順、と言うところが抜けただけで、
>基本的には狂ってるわけではないのですか?

端から見ると狂っています。
しかし、実際のところはわかりません、

もしも異常行動を取るパシフィクスがいれば、
そのパシフィクスは「狂った」とみなされるでしょう。

その上で、「狂った」として修理、もしくは処分の対象となります。

しかし、本当に狂ったのか、
そのパシフィクスなりの意思を持って行動しているのか、
本当のところは、誰にもわからないです。

人間もストレスから狂って、自殺するのでしょうか。
それとも苦しみから逃れるための、 合理的な決断をして、
自殺するのでしょうか。



■戦場とパシフィクスの嫌悪

>パシフィクスの感情は戦場で、
>100パーセント影響すると聞きました、
>それなら、自我のようなものを手に入れるパシフィクスが
>たまにいると聞きましたが、
>その際、そのパシフィクスの戦場での動き方はどうなるのでしょうか?
>戦争と言うものに嫌悪感を感じるとか、
>そういうもの、あるんじゃないでしょうか?

元々、パシフィクスは全員自我を持っています。

ただし、パシフィクスは人間からは自立していません。

よって、嫌だろうが苦しかろうが、
言い渡された、自分の仕事をこなします。

戦場で、パシフィクスはいつでも苦しんでいます。



■SeevnthSkyβのキャラの融合率は?

>SSに登場する4体のパシフィクスの
> フレーム融合率はどのぐらいですか?

特別、設定していません。

たぶん常識的なところで、
80%前後ではないでしょうか。



■フレームのメーカー事情

>個々の詳細な設定では
> ドール・フレームのみが紹介されていましたが、
> やはり個々の会社で
> 様々なパシフィクスを開発しているのでしょうか。


現在の兵器メーカーと同じ様に、
各会社が競って開発・販売を行っています。

ただ、フレーム生成には高い技術力と、
かなりの初期投資が必要となるため、
どのような会社でも参入できるわけではありません。

軍用メーカーからは最も需要がある
ドール・フレームが多く販売されています。

大型フレームは需要が少なく開発コストがかかるため、
かなり体力のあるメーカー以外は開発・生産していません。

ちなみに「パシフィクス」を生産できる会社は
世界で6社のみです。



■フレームとパシフィクスの相性

>ドール・フレームとパシフィクスの融合率
>(ようするに相性問題だと思いますが)は
> 何で決定されているのでしょうか。>機体、経験、
> そういったものでしょうか。


「融合特性」

まず融合特性は適当に選んだ100体のパシフィクスのうち、
何人が問題なくそのフレームを装備できるかを指します。

融合特性90なら、100体のうち90体は問題なく
そのフレームを装備できる、という事になります。

逆にこれが低い場合、
扱いずらいフレームという事になってしまします。

融合特性を左右する要因は様々ですが、
基本的にフレームを高機能にすればするほど
融合特性が悪くなります。

「融合率」

融合率はパシフィクスの身体に、
現在装備しているフレームがどの程度
馴染んでいるかを示します。

高いに越した事はありませんが、
70%を超えていれば実戦力として期待できます。
逆に20%以下だと拘束具をつけられているのと
変わりありません。



■特定フレーム専用パシフィクス

>融合率の問題があるのなら、
> レッドベリルやラピス専用のパシフィクスを
> 開発したりするんでしょうか


めったな事ではしません。

自分とDNAが100%合致する組織が欲しければ、
自分の組織を培養するほかありません。

そういうわけで特定のパシフィクス自身を触媒として用い、
フレームを生成する手段が確立されています。

この手法で生成されたフレームは、
触媒として用意られたパシフィクスに対し、
融合率100%という抜群の相性を誇ります。

ただ、この方法は失敗のリスクが非常に高く、
それに輪をかけてコストが高いため、
実験機でもほとんど用いられません。



■フレームの着脱

>一度融合したドール・フレームは脱げるんでしょうか。
> いや、訓練や実戦時以外のメンテする時なんかに
> かさばると困りそうだなぁとか思ったんで……。


脱げます。

服を脱ぐようにとはいきませんが、
ある程度時間をかける事で、
身体から外す事ができます。

急ぎの場合は、金をかけて処理するか、
パシフィクスへのダメージを無視して
無理に剥がすかの二択になります。



■「フレームキャッシュ」 「キャッシュアレルギー」

一度でもフレームにパシフィクスが融合してしまうと、
フレームに、装備していたパシフィクスの特性が残ります。

この現象を「フレームキャッシュ」と呼びます。

このため、一度使用されたフレームは、
融合特性が非常に悪くなります。

こちらは「キャッシュアレルギー」と呼ばれます。

つまり、今装備していたフレームを脱いで、
隣のパシフィクスに渡しても、
多くの場合装備できないという事になります。

よって、フレームの使いまわしは難しいのが現状です。

逆に自分が同じフレームをもう一度装備し直す場合、
自身への融合特性は非常に良くなり、
良好なパフォーマンスを得る事ができます。

つまり、同じフレームを継続して使用すると、
時間が経つほど扱いやすく、高性能になっていきます。

着れば着るほど強くなる、という感じですね。



■パシフィクスの足が翼になっている件

素のパシフィクスの姿は、人間と大差ありません。

飛行型では足が翼のようになっていますが、
素の足は融合して、フレームと一緒になっています。

もし、足、手の末端が装備の邪魔になる場合、
足先を切って融合装備する事もあります。

人間に似ているといっても、人間ではありませんから、
多少体を切り貼りしても、一応問題はありません。

しかし、やはり体を切り貼りされる訳ですから、
一時的に、パシフィクスはかなりのストレスを受けます。



■フレームの大きさ

>ラム、イェーガーのフレームの大きさは、
> それぞれどれくらいなのでしょうか?
> (ドール・フレームを基準にお願いいたします。)


・ドール・フレーム
パシフィクス自体、人間とサイズが変わりませんから
全高1m50〜2m程度になります。

稀に4〜5mになるような大型のフレームもありますが、
本当に珍しいフレームです。

・ラム・フレーム
千差万別です。とりあえず人型でなく、
かつ大型のフレームは、ラムフレームに分類されます。

・イェーガー・フレーム
とても大きいです。
とりあえず20m以上あり、
人型であればイェーガーに分類されます。
世界に数体しかありません。

※パシフィクス自体、人間のように体格にバラつきがありますが、
だいたい常識的な人間のサイズになります。



■パシフィックは自らの意思で行動を?

>『人間のように意思を持ち』、
> 『人間に対し基本的に忠実で従順ですが、
> 無論例外も存在します』とあるところから、
>やはり、自らの意志で行動しているのでしょうか?

与えられた制限内で自律行動します。

まずありませんが制限なしなら、
好きなように行動するかもしれません。

ただし、「自由に行動する」という事も、
訓練・経験なしでは難しいことです。

人間だって「自由にしていいよ」と言われると、
何していいか判らない事があるように、です。

パシフィクスはそういう経験がないため、特に顕著です。

結局はだまって立っているだけ、とかそんな事になるでしょう。



■パシフィクスは話せる?

>人語を解するだけではなく、話すこともできるのでしょうか?

話せます。

まともな「会話」ができるかどうかは、
当人の経験しだいです。

雑談ができるなら、相当なものです。
評価される才能と言っても、いいでしょう。

・どんなパシフィクスでも話せる言葉->「了解。」



■パシフィクスの作り方

>パシフィクスはどうやって生まれるのですか?

おおまかに説明します。

まず、ジレッド金属を希薄させた培養プールに、
パシフィクスの核となる、種みたいなものを入れます。

ジレッド金属は桁外れの比重を持つため、
核は強烈に加圧されます。

圧力は相当なもので、
チタン片を投げ入れるとプチュッと小さな球になるほどです。

次に培養液を荷電・加熱し、
強烈なエネルギーを与えつつコトコト煮込みます。

しばらくすると徐々に胎児のような形になってきます。
この段階でジレッド溶液の濃度を下げ、さらに煮込みます。

以後、パシフィクスが成長するたびに、
徐々に溶液濃度を下げ、成長が止まった段階で外に出します。

後は好みの教育を行い、完成品となった段階で販売されます。



■パシフィクスの名前

>パシフィクスに名前はあるのですか

パシフィクスには名前をつけるのが、慣例です。

しかし、基本的には愛称で、ニックネームです。
私たちのように、 重要な意味合いがあるわけでは、ありません。
変更も自由です。

パシフィクスの「名前」は、あくまで人が覚え易くするためのもので、
実際の管理は、識別番号でなされています。

勿論。我が子のように思って名づける人もいるでしょう。

そして、その名前に特別な思いを持つパシフィクスも、
いるかもしれません。



■パシフィクスの人間関係

>パシフィクス同士に上下関係や友人関係などはあるのですか

パシフィクスの人間による「格付け」は存在しますが、
特に上下関係はありません。

「そんな低ランクが、私に話しかけるな!」とか
言っちゃうパシフィクスはいません。

むしろ、言えれば感情表現能力が突出していますし、
研究対象レベルです。

人間の都合で、司令役と部下という役割が与えられる事はあります。

友人も微妙な話です。

なにせ、パシフィクスの感情表現はないも同然です。
「おー久しぶり!」とかやりませんので、
仲がいいのか悪いのか、わかりません。

一応、長く行動を共にしているパシフィクス同士は、
お互いの特性を良く理解し、上手く連携して目的を達します。
しかし、それを友情と呼ぶかは微妙でしょう。



■死亡原因

>パシフィクスが死ぬ一番の原因は何ですか


パシフィクスの死の定義が難しいです。
一応「長期記憶と人格、及び特性が失われる時」と仮定すると、

@極めて強力な攻撃を受けて、中枢以外を失った場合。
A精神ストレスから、完全に機能停止した場合。
Bダメージが大きすぎて、修理のコストが見合わない場合。

が主です。

@はもう回復不可能の状態です。
中枢を再処理して、新しいパシフィクスとして
生まれ変わる他ありません。
しかし、こんな大ダメージ受ける状況なぞ、9割ありません。

Aも@と同様です。
場合によっては再処理さえ、不可能な場合があります。

Bは人間から見放された時も、パシフィクスの死だという事です。
回収されて、再処理です。

※中枢 パシフィクスの頭に入っているブラックボックス。超絶頑丈。



■この世界の兵器

>この世界にはパシフィクス以外兵器はないのですか


腐るほどあります。

私たちの現実にあるような戦闘機、戦車、装甲車。
攻撃型の軍事衛星や監視衛星。
大型空母に、各種艦艇。
空中を飛行する機動母艦に戦闘艦。
人間の手持ち武器。ナイフに銃にレーザー兵器・・・。

ただし、戦場の主役は現状、

・有人兵器(戦闘機多し。パシフィクスは意外に歩兵が最も苦手)
・無人兵器(フロート、イージーフレームなど多種多様)
・パシフィクス
・飛行戦闘艦

です。

有人兵器は無人兵器に弱く、
無人兵器はパシフィクスに弱い。
だが、パシフィクスは有人兵器に弱い。

そんな三つ巴の戦場です。



■ウイルス兵器

>パシフィクスにコンピューター・ウィルスはかかりますか?

パシフィクス自体はコンピューターではないので、
その腫のウイルスは効果がありません。

しかし、人間がかかるような真の意味でのウイルスは、
兵器として存在します。

フレームとの融合を阻害するものや、メンタルに効果があるもの、
ストレートにダメージを与えるものなど、様々です。

しかし、パシフィクスには免疫機能が備わっていますし、
ワクチン接種による対策も、常に行われています。

よって、ものすごく強力な兵器というわけでもありません。



■だれがパシフィクスを作った?

>パシフィクスの「脳」は、究極のブラックボックスです。
>とありますが、その脳を設計・開発をしたのは誰でしょうか?

これは作品内で語りたいので、伏せておきます。
そのうち、おおまかな件は載せます。



■皮膚移植

>パシフィクスに別のパシフィクスの皮膚を
> 移植する事は可能ですか?


理論上可能ですが、 ほとんど実施されません。

人間も適当に組織移植すると、拒絶反応で酷い事になります。
下手すれば死にます。

パシフィクスのDNAによる、自己/非自己の判断も厳密です。
つまり、拒絶反応を起す可能性が、非常に高いという事です。

さらに、 拒絶反応を抑えるタイプの薬品はコストがかかるので、
あんまり実施される事はないです。

どーしても移植したいなら、自己組織を培養して、
作るのがベストですが、これまたお金が壁になるでしょう。

素直に自己再生を待つか、再生加速処理を行うほうが安く、
安全かつ、確実です。



■フレームとかさぶた

>フレームの融合にかかる時間というのは、
>「融合率がある程度上がるまで付けっぱなしで」
> ということになりますか?


つけっぱなしです。

融合しかかったフレームを外すのは、
直りかかったかさぶたを剥がすのと一緒です。

痛いですし、危険です。やめましょう。
なるべく、安静にするのがベスト。とういか常識。

ある程度融合が進むと(50%以上)、フレームの組織が
「そのパシフィクスに適したもの」になるので、
わりと自由に脱いだり、着たりすることが可能です。

二度目の融合は数十倍の速度で進行します。

ただし、そのフレームは「特定のパシフィクスに適したもの」に
なっていますから、
他のパシフィクスは装備できません!

着たら拒絶反応でえらい事になります。

よって、他のパシフィクスにそのフレームを装備させたい場合は、
フレームの初期化処理が必要です。



■ジレッド金属とは

合金だ、金属だと呼ばれはしますが、
その特性は金属とはかけ離れたものです。

SSの世界を構成する重要なキーワードですが、
説明がながくなるので、まとめるのにすこし時間をください。



■個性化

>パシフィクスに、感情、性別を持たせようとした
> 物好きな技術者はいますか?
>恐らく、いないとは思いますが、

たぶんいます。

今の時代でも、ロボットに感情を持たせようという人はそれなりにいます。
事実。研究もなされています。

限りなく高い可能性を持ったパシフィクスに、
それを成させようとする人がいても、
不思議な事態ではないでしょう。

さらに、個性的なパシフィクスというヤツも、
やっぱりこの世界にはそれなりに、います。



■パシフィクスは人間に弱い

>以前基本的にパシフィクスは人を殺せないとありましたが、
>もしパシフィクス同士での戦いの中に
> 人間が入ってきたらどうなるのでしょう?
>パシフィクスが人間を殺せないということは、
>敵に人間がいた場合攻撃できないということですよね?
>もしそうならパシフィクスは全然使えない兵器に
> なってしまいそうな気がするんですが・・・

「パシフィクスを有人兵器で攻撃する」というのは、
この時代の戦闘では、基本的な戦術です。

パシフィクス登場以前、
戦場の主役は無人兵器でした。

そのため一時期、戦場に人はいなくなったのです。

ところが、パシフィクス登場により、
無人機の地位は、一気に地に落ちます。

パシフィクスと無人機のキルレシオは、
1:1000とも言われ、無人機数百機による飽和攻撃以外では、
パシフィクスを撃破不可能でした。

しかし、そんなパシフィクスは人間との戦闘が「できません」

ならば、有人機でパシフィクスを攻撃すれば良い。
という戦術が生まれ、実践されます。
人はまた戦場に戻ってきたわけです。

ただ、はっきり言って有人機でパシフィクスを撃破するのはムリです。

しかし、最強の存在であるパシフィクスに
非常に大きなストレスを与える事ができます。

「人間との戦闘」という事実だけでも、
パシフィクスには吐き気がする状況だからです。

適当にあしらうにしても、相当な手加減が必要で、
間違って撃墜しないように最新の注意が必要です。

こんな状態で、無人機に囲まれたりなどすると・・・。
さしものパシフィクスでも、不覚を取る可能性があります。

ちなみに、有人機が流れ弾に当たって撃墜されても、
撃ったパシフィクスを戦闘不能にできます。
戦闘結果としては、悪くない交換です。



■パシフィクスの不正入手

>パシフィクスは購入、手続き、ともに金がかかると聞きました、
>それじゃぁ、手続きに金がかかんないように、
>パシフィクスを違法に所持してたらどうなりますか、
>やっぱ、死刑ですかね?

基本的に不正入手は不可能です。

物を不正に手に入手する場合、
だいたい正規で入手するよりコストがかかるものです。

日本での拳銃しかり、麻薬しかり、臓器しかりです。

端的な例になりますが、
日本で、個人がF-15戦闘機を、不正に入手する方法を考えてください。
ほとんどムリなのでないでしょうか?

不正入手には「金」も当然必要ですが、
なにより強力で特殊な「コネクション」必要になります。

それくらいの金とコネがあるなら、
正規で入手した方が、ずっと安全で安くつきます。

また「パシフィクス入手には、 極めて厳重な手続きが必要」 という事実。
つまり、それだけ徹底的に管理されていると言う事の、裏返しです。

逆説。
不正にパシフィクスを所有しているなら。
国家と対峙出来るほどの、権力と資産の所持者という事になります。
それは、国と呼ぶのが適当でしょう。



■パシフィクスの武器

>パシフィクスの武器は全て固定ですか?

いいえ。

手持ち武装なら、戦術によって持ち替えるのが普通です。
大雑把な一例を書きます。 

・右手にブレード、左手にSMG。予備に2本のフィーズソー。
・右手にブレード、左手にシールド。サイドアームにハンドガン。
・ライフル両手持ち。サイドアームにSMG、近接用にナイフ。
・両手もちの大型ブレード、近接用にショートブレード、ナイフ。
・両手持ちスナイパーライフル。
サイドアームにハンドガン。離脱用に煙幕グレネード。

無論、パシフィクスのスキルやフレームによって、
必要とされる(有効な)武器はある程度偏ります。

またSMGとかハンドガンと書いていますが、
あくまで機能的な意味合いからの分類で、
人間の扱うそれとは、まったく異なるものです。

フレーム固定の武装は換装できるタイプと、
できないタイプが存在します。
ただし、武装部分だけをパージして、投棄する事は可能です。



■フレームの不思議

>何故、フレームはあるだけでエネルギーを消費するのですか?

パシフィクスとフレームの関係は、
人間の血と筋肉(体組織)に似ています。

皮膚、筋肉は「ある」だけでもエネルギーを消費します。
十分な栄養を補給された筋肉は、より大きな力を発揮します。

逆に血が通わなくなった筋肉は、しぼみ、機能を失います。

フレームは常に大きなエネルギーを要求し、
与えられたエネルギーに比例して、強力な機能を発揮します。



■近接武器

>現在出ているPDはすべて近接武器を持っているが、なにか理由が?

・ゲームとして
SSの操作では「近接-射撃」の切り替えがデフォルトですから、
全員に近接攻撃を実装してます。
近接がないと、寂しいですから。

・SSの世界観として
戦場に出るなら、近接攻撃に対しての防御手段として、
一つくらいは、近接格闘武器が欲しいところです。

パシフィクスの近接武器は極めて強力なので、
同じ近接武器で「いなす」のが、最も有効な防御手段になります。

パシフィクスの「刀」は、「盾」としての機能も
多分に持ち合わせています。

ただ、近接攻撃に対し、最も有効な防御手段は
「相手を近づけさせないこと」です。



■製造事故

>危険なフレームを作って何らかの事故を起こした場合どうなりますか?

「危険なフレーム」と言うのが、なんとも解釈しずらいのですが、 
端的には、法に従って処分され、
被害に従って損害賠償を各方面に支払います。

フレーム製造には莫大な利権が絡むため、
フレームメーカー及び国家による隠蔽や、事実抹消は
別に珍しく無い事です。

私たちの世界においても、珍しくないようにです。



■フレーム装備時のペイロード(積載量)

>ラピスクラスのドールフレームと融合したパシフィクスの、
>ペイロードはどのくらいなのでしょうか?

必要であれば、2t、3t、10tと積載してもOKです。
しかし、機動的な戦闘行動には、
当然。致命的な障害になります。というか無理です。

積載量は、軽ければ軽い程良いです。

肩手持ちの武装なら、200kg以下。
背面武器でも、1000kg以下ぐらいにしたいところです。

また、重量物なら「積み方(持ち方)」も重要で、
加重を肩や背中に分散できるような、ラックが好ましいです。

「右手で10tの物を持ち上げる」というのは、かなり厳しい相談。
パシフィクスへの負担が大きく、指と肩が危ないです。
このくらいになると、積載方法には工夫が必要でしょう。

直接フレームには積載せず、
パラサイトのように自力で浮遊させ、誘導する方法も一般的です。



■連合と支配

>強大な国が各地を植民地化したり、複数国家による大きな同盟、
>連合があったりするのでしょうか?

同盟、連合、枢軸、条約機構に国際政府など、
多種多様な協力関係と、敵対関係が存在します。

植民地と言っても、植民するような地域はもう、ありません。
しかし、ある国家が特定地域を経済的に搾取する。
もしくは、武力を持って、新たな領土を獲得するという形は当然あります。



■世界

>SeventhSkyは、「地球」の近未来の話?

地球ではありません。
しかし、限りなく地球に似た星でのお話です。



■国際情勢

>国際情勢は今と同じ感じ?

そもそも別の星での話しなので、
国際情勢は全く違います。

しかし、国同士が利権を争い、時には協力し、
明日には敵対するという図は、別に変わるものではありません。



■1.パシフィクスの表情

>1、パシフィクスには感情のようなものがある、
> とTANAKA U氏はSSの説明で仰っていましたが、
> パシフィクスの表情が変わるということはあるのでしょうか?


訓練しだいです。

人間は赤ちゃんでも、表情を作れます。本能で。
しかしパシフィクスは、その部分の本能を持っていません。
つまり、訓練で身に付ける必要があるわけです。
練習あるのみ。

「顔の筋肉を動かす」という事はできても、
複雑かつ、意思表現としての表情作りというのは、
パシフィクスにとっては、なかなか難しい事です。

ムリをしても、最初は見た事もないような、
怖い"状態"になるでしょう。
「豊かな表情を出せる」というのは、一つのスキルです。


■2.豊かな表情

>2、もし彼らの表情が変化するとして、
> 微笑んだりちょっと悲しそうな表情をする程度なのか、
> 或いは爆笑したり涙を流したりする事が出来るのでしょうか?


「表情を作る」という事だけでも、それなりに高い壁です。
まして「感情豊か」かつ「感情表現が上手い」というのは、
驚異的な特徴です。
脊髄反射で笑ったり、怒ったりできるなら、
ほとんど天然記念物のような存在でしょう。素晴らしい。

戦場では不要ですが、軍事産業以外では重宝されるでしょう。
研究者にとっても、興味深い対象。そんな存在です。


■2.5 感情と、感情表現

パシフィクスに感情はあります。
しかし、感情表現手段を持ちません。

さらに言うと、自分の感情自体を、よく理解していません。
自分でもよくわかってない感情を、「表現」するのは、
至極困難。というかムリです。

人間には生まれてすぐ、できる事です。
人間の赤ん坊は泣く。そして自分の感情と要求を伝えます。
時には笑う。
驚く。
考えなくても息ができるようにです。

しかし、パシフィクスはできません。
「例え思っていても」です。
うまく感情を伝えるには、ある種の奇跡が必要です。

さらに、彼女らが感情表現を身に付ける事は、稀です。
ここがパシフィクスと、人間の、一つの不幸ですが、
この事実が問題視される事はありません。


■3.弱点

>3、人間にもそれが存在するように、
> パシフィクスにも急所と呼べる場所が存在するのでしょうか?
> ここを攻撃、ないし破壊されると一撃で機能停止や
> 戦闘不能になる、というような場所です。


まず、首。
比較的弱い部分は腹と、四股です。

首は弱点ですが、頭と胴体のつながり自体は相当頑丈で、
「首への突き」で戦闘不能にはできても、
「首を跳ね飛ばす」というのは、ほぼ不可能です。

また、パシフィクス自体「首が弱い」と認識しているので、
そう簡単には、直撃させてくれないでしょう。

確実に、首への「一突き」で、相手を戦闘不能にできる存在。
それはエースです。


■3.5 逆に頑丈なとこ

逆に頭は驚異的に頑丈で、
胸のあたりまでが頭についで頑丈です。

収束砲なんかの、強力な攻撃を受けたパシフィクスは、
だいたい、頭と胸だけの状態で、工房に帰ってきます。
(そんで生きてます。復帰可能かどうかは場合によります)


■もう一つの弱点

あと人間に弱いです。
パシフィクスは人間を殺傷すると、
行動不能な程、強烈なストレス、不快感、脱力感に見舞われます。

即戦闘不能で、復帰不可能になる場合が50%です。
自発的な殺人はしません。

以上の理由から、パシフィクスの対人戦闘は推奨されません。
対人戦闘は無人機の仕事です。
パシフィクスの敵はパシフィクスであり、
戦場を覆いつくす無人機です。


■なぜ人間に従順か

>4、『パシフィクスは人間に対し基本的に忠実で従順』とありますが、
> それはそのように彼らにプログラムされているからですか?
> それともパシフィクスが自由意志を持つ過程で人間に対して
> 自ら従うのですか?


自発的意思です。本能です。
ここは語ると長いので、これで。


■四股の移植

>パシフィクスって手術すれば足を4本に出来るらしいけど
>その技術を応用すれば、アシュラマンみたいに
> たくさんの腕を持つことは出来ないんですか?


新しい腕、足などを手術によって追加すること自体は、可能です。
ただ、新しく得た腕を使いこなせるかは、別問題になります。

昨日までなかったものを、いきなりくっつけられるわけですから、
最初はただ、邪魔なだけです。
まずは十分な融合を待ち、次に十分なリハビリ。
最終的には訓練がモノを言います。

結局使いこなせなかったり、拒絶反応に苦しめられる可能性も高いですから、
リスクが高い選択といえるかもしれません。


■フレームの装備

「服を着る」ような気軽さでは、装備できません。
例えるなら「皮膚や臓器の移植」に近く、
安定には時間が必要です。

人間に皮膚を移植しても、
すぐに皮膚は、その機能を果たす事はできません。
新陳代謝により、元の身体と新しい皮膚が溶け合い、
一体化し、互いに血が通い出してやっと、
その機能を発揮し出します。

フレームも同じように、
融合が安定するまでは、性能を発揮する事はできません。、
「着たら即座にパワーアップ! 新機能も追加!」
・・・という便利なものではありません。


■フレームとの融合にかかる時間

【融合度50% 24〜72時間】
フレーム性能の50%を引き出せる状態が、
初期融合段階とみなされます。
ここまで通常24〜72時間程度必要です。

緊急時はこの段階で、戦闘に投入しますが、
好ましい事態ではなく、
パシフィクスへの負荷も心配されます。

【融合度70% 1週間】

次に性能の70%までを引き出せる状態、
これが安定段階です。
ここまで、さらに1週間程度かかります。
安心して戦闘に投入できる状態です。

【融合度70%〜90% 長期】

以後、パシフィクスがフレームを装着して、活動を行う程に、
融合度はジリジリと上昇していきます。

ただし、融合度の上限は、
フレームとの相性により、大きく変動します。

【融合度90%〜】

融合度90%以上では、その能力は比較不能な程向上し、
旧式のフレームであっても、無限の性能を発揮します。

通常、融合度は89.99999999999999%が、
融合限界ラインです。

90%以上、フレームとの融合が進行するためには、
パシフィクスの才能、もしくは奇跡が必要です。


■融合加速

投薬による抗体抑制の上、新陳加速機に入れれば、
融合に必要な時間を、最短1/10まで短縮可能です。

ただし、加速に比例して莫大なコストが必要で、
過剰な加速は、パシフィクスに過大な負荷を与えます。

自分に数10本の注射、数百錠の投薬をされた上、
薬品のプールに漬け込まれ、
深海の底のような加圧を加えられる事を。
想像してください。

あまり好ましくない事態になるのは、
想像に難くないと思います。


■パシフィクスの動力源

>『エネルギーはイオ・ミトコンドリアと
>機械的ジュネレータから常時供給される』とありますが、
>それはパシフィクスに内蔵してるんですか? 
>それとも外部からの電力などをエネルギーに
>変換するための充電作業などが必要なのですか?


パシフィクスは、体内に永久機関を持ちます。
内臓であり、補給は一切必要としません。
生きている限り。エネルギー自体は無限に供給されます。

しかし、エネルギーの供給は無限でも、
パシフィクスの体は現実的な物質で構成されています。
よって、有限です。

パシフィクスの精神は、脆く繊細で、ストレスに弱いです。
これもまた有限です。

両方とも損耗し、休息や高級なメンテナンス、
さらには人間によるケアを必要とします。

このため、パシフィクスは単体で、
長期の戦闘を継続できません。

最強の自立戦闘体であるパシフィクスが存在しても、
人間と機動母艦が、戦場から離れられない理由が、
これです。

パシフィクスは、その巨大で強靭な心臓に比べ、
体と心があまりにも脆く、脆弱すぎると言えます。

そして、その脆い体を強化するため、
フレームが開発された経緯があります。


■軍事以外に従事するパシフィクス

>パシフィクスは軍用以外にも働いているんですよね?
>となると、どこで働いているのでしょうか?
>危険物処理?工場?人間に似てるから風俗?www
>教えてくださ〜い^^;


パシフィクスには激しい個体差があり、
戦闘に向く個体もあれば、
トロく、戦闘に従事できない個体もいます。

反応速度が高く、精神が安定しているパシフィクスは、
莫大なコストのかかったフレームと、ドレスに身を包み、
金が湯水のように消費されるメンテナンスを受け、
戦闘に従事します。

どうにもトロく、
戦闘に耐えられる精神を持たない個体は、
その頑丈さを生かして、危険度の高い現場で公務につきます。
警察、消防、危険現場の点検保守、
特殊部隊などが代表的です。


■パシフィクスの一般向け販売

さらに、一部は値札を下げ、一般に販売されます。
しかし、一般に販売されると言っても、
価格は常識を飛び越えて高く、いかに低性能な個体でも、
1億を下る事は、まずありえません。

さらに、パシフィクスを所持するための手続きは、
極めて複雑かつ、厳しいものです。

その上、付随する審査も手数料が高額かつ厳粛。
価格以上に、パシフィクスの個人所有を難しくしています。


■パシフィクスのバイト?

価格と所有手続きの関係上、
パシフィクスの運用コストは極めて高くなります。

よって「パシフィクスに喫茶店でウエイターをさせる」等は、
あまり現実的ではありません。

「風俗」も同様の理由で難しいでしょう。
しかし、パシフィクスは基本的に女性型です。
(男性は遺伝子的に奇形です。よって女性型遺伝子を持つ)
服とカツラでも着せれば、それなりに見えますから、
ただの人形よりは、素質があるかもしれません。

ただ、人間とは体の構造が違うので、
人間と同じ事ができるわけではありません。


■パシフィクスの価格帯

一般向けでは1〜30億。
公務、特殊法人向けで5〜50億です。

パシフィクス所有で最も障害となるのは、
価格より、複雑かつ、極めて厳しい上に長期の審査。
さらに、所有者に義務付けられる報告・管理義務です。

軍向けには50〜1000億程度で販売されます。

極めて強力な個体には価格がつかず、
複雑な政治的取引によって、所有が決定されます。


■パシフィクスの寿命

>しかし、エネルギーの供給は無限でも、
>パシフィクスの体は現実的な物質で構成されています。
>よって、有限です。
>パシフィクスの精神は、脆く繊細で、ストレスに弱いです。
>これもまた有限です。

>という事ですがどのくらい有限なのですか?
>何年持つとか・・・


パシフィクスの歴史は浅く、
今まで「寿命」と思しき原因で、
活動停止した個体はありません。
よって、何年活動を継続できるのかは不明です。

ここでの、「有限」という表現の意図は、
とりあえず、エネルギーが無限でも、
「できる事は限られているし、限界がある。」
という事です。


■例外的性格

>パシフィクスは基本的に人間に服従するが
>例外もあるという事は賞金稼ぎや
>無職な野良パシフィクスもいるんですか?


賞金稼ぎはいます。
ただし、所有者たる人間とセットであり。
一人で人間に銃を向けるような、
パシフィクスはいません。

パシフィクスは人のために、活動します。
自分の目的のために、一人歩きする事はありません。

そもそも、「人間に銃を向ける」だけでも、
パシフィクスには、強いストレスになります。
賞金稼ぎとして活動しても、
非殺傷武器か、格闘で取り押さえる事になるでしょう。


■反抗

ちなみに、人間に反抗するパシフィクスが「いたら」、
世界がひっくり返るような事態になるでしょう。

仮に感情豊かなパシフィクスがいて、
「気が進まない」と言う可能性はあります。
しかし、「やれ」と言えば、必ずします。

パシフィクスは人間に、忠実であること。
それを理由に許され、世界に広がりました。

「パシフィクスは危険だ!」という世界の声を、
彼らは自分たちの行動で、そうでない事を示してきました。

そして、いまやパシフィクスは世界に広がり、
それに付随する経済活動も膨大なものです。

パシフィクスがいなければ、困る。
そういう世界です。

しかし、反抗者たるパシフィクスは、
それらを全て、核爆弾のごとく灰燼に帰す存在です。

いたら。抹消されます。
一瞬で世界を敵に回し、
処分。
それが存在したという事実は、
永久に闇に葬られるでしょう。


■野良パシフィクス

野良。
つまり、人間に管理されていないパシフィクスですが、
それは存在しないとされています。


■フレームの着こなし

>パシフィクスの性格(ないかもしれないが)に
>よってアーマーを集め、
>いろいろ着こなすパシフィクスもいるのですか?


「趣味」でフレームを着るパシフィクスはいません。
必要に迫られて、数種を着こなす場合はあります。

装備するフレームは、
そもそも、パシフィクスが決めるものではありません。

パシフィクスを運用する「人間」が決めるものであり、
戦場の戦況と、戦術が決めるものであり、
予算と、パシフィクスの性能によって決定するものです。

「わー、このフレーム。色が素敵。だから欲しい。」
とか、そういう要求が仮に出ても。
通る事は、まぁ、ないでしょう。
高すぎます。

フレームは圧倒的に高額で、
維持管理、装着だけでも膨大なコストが必要です。
なにより、フレームは「軍事兵器」です。

趣味で「戦闘行動可能」な戦車や戦闘機を
持っている人はいないでしょう。
趣味で揃えたりできるものでは無いのです。

しかしながら、パシフィクスの「感情」は、
パシフィクスの戦闘能力に、100%、反映されます。
それを考えると、パシフィクスの我侭が通る可能性も、
0ではないかもしれません。


■感情表現訓練1

>パシフィクス感情を表に出す訓練』というのは具体的に  
>どのような訓練なのですか?
>それは人が子供にやるのと同じようなものなのか、  
  

訓練方法は確立されていません。

そもそも、パシフィクスに感情表現をさせよう。
とか、考える人自体まれです。
戦闘下にあって、まったくメリットがないです。

しかし、一般家庭や職場などで、
コミニケーションに、揉まれたパシフィクスが
いつのまにか「明るく」なって、普通に会話してた。
という事例は意外に多いです。
どうも習うより、慣れた方が早いようです。


一応きっちり訓練するならば。
訓練段階としては以下のような感じになります。

@ 自身の感情を理解させる。
A 感情を表現するという「概念」を理解させる。
B 言葉での感情表現をマスターさせる。
C 感情表現手段としての表情を理解させる。
D 具体的に表情を作れるようトレーニングする。顔体操。
E コミニケーションと連動して、表情を作れるようにする。

しかし、だいたい@で躓きます。
そもそも、「自身の感情を理解させる」って、
どうしろというのでしょうか。

そもそも、パシフィクス自体コミニケーションが、
限りなく下手なのが一般的です、

今のところ、無理に訓練するよりは、
慣れさせる方が早いです。

パシフィクスをコミニケーションの「対象」として、
認めてくれるような環境に、
放り込んでしまうのが、一番可能性があるでしょう。


■感情のセーブや、ダウンロード。

>特別な処理(感情をセーブしている機能を和らげる、  
>脳に感情の表現の仕方をダウンロードする、等)
>が必要なものなのか、ということです。


感情が抑圧(セーブ)されているかは、不明です。
なぜなら、確認する事ができないからです。

パシフィクスの「脳」は、究極のブラックボックスです。
彼らの体で、一番頑丈なのは頭ですが、
これは、この脳が、極めて「厳重」に防御されているからです。

中をみたい技術者はいっぱいいますが、
核は破壊不可能で、どうにもやりようがありません。

同様の理由で、感情をダウンロードしたりする事も、
技術的に困難です。

一応、実現の可能性は確認されていますが、
実用には程遠いです。

投薬による感情抑制(というか思考能力を落とす)は、
現状でも可能です。


■女性らしい言動

>行動や言動に、『パシフィクスは基本的に女性』と
>いうのは影響されるんですか?


影響されません。

パシフィクスの遺伝子型は確かに女性型(XX)です。
しかし、 人間における「女性」っぽい言動というのは、
「本能」でしょうか。

どちらかというと「文化」でないでしょうか。
パシフィクスには、文化がありません。

要は、あるパシフィクスを「女性」として扱い、
それなりの教育をするならば、
「女性っぽい言動」を身に付ける可能性はあります。

しかし、現状は「パシフィクス」として扱われますので、
男も、女もない感じです。

一応、体は女性型ですから、
「女の子っぽい冷蔵庫」みたいな、認識はしてもらえます。
しかし、あまり意味はないでしょう。

【参考】「文化」 Yahoo!辞書へのリンク



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